ありあけの海月

穏やかな波に揺蕩う海月のように、有明の空に浮かんだ月のように

汝は何浪なりや?

朝、起きてからの散歩が割と習慣化している。
寮の周りの桜の下。良い。

昨日の九人が部屋に集まり、お茶漬けを食べる。
なんか、そういう施設みたいになってきた。

百均とドンキに向かう皆と別れ、一人教会へ。
イースター礼拝ということで、
食事会にちゃっかり参加し昼飯代を浮かす。

寮に帰り、翌日のオリエンテーションの準備をしていると、
ついに新入りが到着。
部屋がやっと三人に。
彼の部屋の整理が終わり、みんなと顔合わせ。
もう一人、新入りが来ていて、合計11人に。
ドンキで買ったらしいUNOで少し打ち解ける。

今夜は麻婆豆腐。
みんなが調理している間、新入りを連れて数人で近所の案内。
電気代やら水道代やらがシビアな世界で他人の部屋に入り浸り、
食器類も借りまくってるので、お礼と24歳の威厳を保つために、
帰りに某高級アイスを人数分購入。

中華料理店の香り漂う部屋に戻る。
四人部屋に11人はさすがにキャパオーバーなので、
机をどかして、全員地べたに座る。
かなり辛めの麻婆豆腐を完食し終え、
全員が黙って甘いものを欲しているところに、
全種類揃ったハーゲン◯ッツの登場に割と盛り上がる。

それからは、ひたすら人狼
ここ来てから、飯食って人狼しかしてないな。
大人気なく本気出すから、大抵最初にいなくなるけど、割と楽しい。
高校生に戻ったような気分である。

入学式はまだだが、明日はやっと学校の行事がある。
まぁ、11人もいれば、どこに行っても誰かしらいるので、
なんとかなるような気がする。

小気味良く迸る生命力に、どこまでついていけるだろうか。
まぁ、はたから見たら完全にタメなので、
この気遣いのなさは理想的ではある。